*南極旅行思い出ベスト10

(1)南極大陸上陸
 何と言っても,南極大陸上陸でしょう!出発前から,インターネットを駆使して,地図で何回も確かめ,旅行会社や添乗員,それにインストラクターなどにも尋ねた。そして,当日の朝には不可能だと諦め,呆然としかけていた念願の大陸上陸が,引き潮のために島が陸続きとなり悲願の大成功となった。今回,このために大金を使ったのだから・・・。それにしても,南極大陸上陸までには,一喜一憂させてくれた。

(2)ARさんたちと出会う
 ARさん,MOさん,HU夫妻,TU夫妻など本当にいいメンバーと一緒に旅行をすることができた。初めは,一人ぼっちだし,独房のような船室で時間を持て余すだろうと考えていたが,全然そのようなことはなかった。年上の方が多くて,初めはつまらないと思っていたが,みんな気さくな方たちばかりで,なおかつ豊かな人生経験とほとんどが事業などでの成功者なので,成功者ならではの,めったに聞けないような話などもたくさん聞くことができた。
   



(3)自然の彫刻流氷
 自然の彫刻流氷の美しさに魅了されてしまった。初めはその存在そのものに驚き興奮したが,数が増えるにしたがって,一つ一つの形の違いや,青白く光るその輝きに見とれてしまった。どれ1つとして同じ物がなく,時間のたつのも忘れて鑑賞観賞させてもらった。

(4)夜中のピアノ
 豪華客船というだけあって,この船には3台のピアノが備えてあった。まず,ダンスクラブのピアノを乗船後早くから弾き,ポロラウンジのピアノはあまり弾く機会は少なかったが,アンバーサラーラウンジのピアノは即興をまじえての2時間ほど,また別の日には,ショパンのエチュードOp10を真夜中に弾いた。自分の世界に入って・・・。

(5)南極でのジャグジー
 デセプション島での温泉の夢は叶わなかったが,それでも白銀の景色の中で4回ジャグジーに入った。1回目は一人きりで,まるっきり独り占め状態。貸し切り状態。また,ある時はビールを飲みながらの入浴だった。部屋にはシャワーしかないので,とてもありがたかった。考えてみると,デセプション島での1回きりの温泉よりよかった。




(6)インフルエンザ,サッカーボール騒ぎ
 出発前の話になるが・・・。出発の10日ほど前から流行しだしたインフルエンザ。息子も罹ってしまい,もしも自分がインフルエンザに罹ってしまったらどうしよう。40度近い高熱を出しながらの長旅なんて考えただけでもぞっとする。ということで,職場でもめったにしないうがいや手洗いを励行し,マスクまでした。そして,出発5日前からは,保険の利かないインフルエンザ予防薬タミフルを5錠(5,050円)を毎日1錠飲んだ。まあ,何とか健康は保つことができた。気合い一発!!
 が,出発直前の1月26日(木)の昼休みに1年生の子が駐車場でサッカーをしていて,車のサイドミラーにぶち当て,壊してくれた。バスに乗る1時間前に勝浦モータースに。ショックは大きかった!出発だというのに全然うきうきできなかった。

(7)一気に三大陸制覇
 今回の旅行を選ぶ基準として,アジア,アフリカ,オーストラリアを外した。その理由として,今まで行ったことのない未知なる大陸へと行きたかったためだ。南極へ行くためには,オーストラリアやニュージーランド経由のルートもあるらしいが,北米・南米を経由したルートを選んだので,三大陸を一気に制覇できたというのは本当に大きい意味がある。日本の真裏であるアルゼンチンに行くことができたということも大きい。飛行時間,乗り換え本数なども当然今までで最高で,伊丹→羽田→成田→ロス・アンジェルス→リマ(ペルー) →サンチアゴ(チリ)→ブエノスアイレス(アルゼンチン)→ウシュアイア(アルゼンチン)→南極半島と片道6本計12本も飛行機を乗り継いだ。飛行時間も片道30時間以上,往復60時間以上も乗ったことになる。もうヘトヘトだ。



(8)期待はずれの天候
 今回の天候(自然の条件)は,本当に恵まれていた。まず,雨の日がほとんどなかった(ウシュアイアで少し降ったが,霧雨でほとんど支障がなかった)。
 2つ目は,ドレーク海峡では,行きも帰りも揺れはほとんど大したことはなかった。ここの海峡はかなり揺れると聞いていたのだが・・・。
 3つ目は,ゾディアック乗船日の3日間も,2日目が少し揺れただけで,ほとんど波もなかった。ゾディアックに乗ってもビデオテープを手に持ってずぅ〜と写せるほどだった。
 4つ目は,何と言っても気温が全然高かったことだ。南極はかなり寒い所だと思っていたが,ゾディアック乗船初日などは暑さを感じるほど・・・。持って行った温度計で確認できた最低気温は1℃だった。氷点下にもならなかった。・・・これも地球温暖化のせいだろうか。




(9)白夜の夕焼け・朝焼け,南十字星
 今回の旅行では,残念ながら南極圏には至らなかったが,それでも十分に白夜というものを十分に感じた。
 朝4:00過ぎの日の出,夜10:00を過ぎての日の入り。そして,日の出も日の入りもとても長い時間をかけて,ほぼ真横にはうように動く太陽・・・。

 もしや,オーロラが見えるのでは・・・と思い夜中の2時半ごろにも起きて観測してみたが(周りは薄暗い程度で,真っ暗ではない)やはり見えなかった。残念!それでも南十字星は確認できた。9年前のオーストラリア(エアーズロック)で見て以来の2回目だ。まあ,それでも十分満足だ。

(10)『極点飛行』
 南極に到着するまでは,長い飛行時間,その後も一日半のクルージング。大いに時間を持て余すだろうと考え(実際はそうではなかったが),厚めの本を図書館で借りることとした。たまたま見つけた笹本稜平の長編小説『極点飛行』を借りた。ちょうど南極大陸を舞台にした小説だったが,緻密でスリリングな表現に夢中になって読みふけることができた。長編小説をゆっくり読むなんてここ数年なかった。考えてみれば,これも贅沢なことかも知れない。ただ,荷物にはなったが・・・。

(次点)AMさんとの出会い
 AMさんとは,一緒に朝食を摂ったり,ゾディアックで隣の席になるなど,今回の旅行では,かなりスパイシーな役割を果たしてくれた。

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