
《第7日目》2月1日(水)
真夜中だというのに,日本で言えば5時頃の明るさだ。流氷の中の不思議な景色はいつまでたっても見飽きない。そして,南十字星を見つけた。でも,オーロラは,気のせいか見えたような・・・やはり気のせいか・・・。
温度計を持ってきて計ってみたら2〜3℃ほど。全然すごし安い。
オーストラリアの人と出会って話をしたが,訛があるし,早口なので分かりにくかったが,かつてオーストラリアを訪れたことなどを話した。今,1:40。今から寝る。
ここ最近,すごい生活日程となっている。今朝起きたのが,3:50。もちろん朝日を拝むためである。睡眠時間2時間。昨日,夕日を見るのが少し遅れてしまったので,今朝はがんばって早目にスカイデッキへ!でも,南極の太陽はほぼ真横に進む。少ししてARさんも来た。が,太陽はなかなか昇ってくれない。ARさんは途中で諦めたが,ぼくはせっかく早起きしたのだからとがんばった。それにしても太陽の動きがよく分からなかったが,日本とちがって左側へ横に這うように動くのがよく分かった。気温は1〜2℃と氷点下には至らなかった。
南極の朝日は南から昇って左手に進む
1時間ほど部屋で本を読むなどしてゆっくりした後,7:00からルメール海峡にさしかかるというので,スカイデッキに出た。ただし今回はヘリポートではなく,前景がよく見える前のデッキへ。狭い海峡が両側に迫り,南極が岩と氷だけの世界というのを改めて認識させられる。氷はいよいよ青味を帯びてきたが,青い氷ほど古い氷だということを聞いた。今日もビデオと写真とを撮りまくった。
ルメール海峡近辺のようす
気温は,1〜2℃だろうが,しかし,後半は風が出てきたし,長い時間,外に出ていたのでとても寒く感じた。ルメール海峡の向かい側から大きな流氷が迫ってきているというので,途中からUターンした。ちょっと残念だった。
今回の旅行で最南端の場所:ルメール海峡(右側が島,左側が南極半島)
8:30過ぎから朝食。10:00〜10:45まで「瑠璃子さんによる南極よもや話」という講演を聞いた。その当時にそんなことができたなんてすごいと思った。その後,少し船内をブラブラした。11:30〜12:30までゴロゴロしながら本を読んだ。とても眠りたいが,今寝たら寝込んでしまって14:45からのポートロックロイ上陸が果たせなくなってしまいそうだ。
12:30から一人で昼食を摂った。
13:30頃から14:00過ぎまでジャグジーに入った。小雪の舞い散るようなとても寒い日だったが,先に入っていた他の日本人の方(愛媛の人と言っていた)と「最高。最高。」と言いながら入った。まわりはほぼ360°雪山の中での露天ジャグジーは最高だ。やはり,温泉好きの日本人ということか・・・。これで眠気もすっきり・・・。
ここから,自分にも運が再び上がりだした。ロックロイ上陸は,天候などの条件のために40分近く待たされたが,その時,AMさんたちと親しく話すことができた。今日は,いろいろな物をたくさん持って行った。その中でも防水カメラはとても役立った。昨日に比べて少々風と波が荒っぽっかったが,これくらいなければおもし味がない。ポートロックロイ自体は,期待していたほど大したことはなかった。ペンギンのルッカリーも,まあこんなもんかぁ・・・といった程度だった。記念に石を拾った。イケナイ・・・
いるわいるわペンギン集団! 「絵になる」ペンギンもいます
何やかんやで結構時間がかかり,すぐに荷物を置いて,18:15から夕食。その前には気分がいいので,ビール1本くっ〜と空けた。夕食も楽しくいただいたが,途中から教育論みたいになり,ISさんが「今の教員はサラリーマンでダメだ。」なんて面と向かって言われ,ショックと共にムカッときた。皆さん,年輩の方ばかりなので,グッと我慢したが,部屋に戻ると,一気に眠りに着いた。
11:00過ぎに起きて,明日の予定を見ると,いよいよパラダイスベイ・・・南極大陸上陸・・・??・・・と,ここで本当にパラダイスベイが島ではなく陸続きの半島なのか?・・・と掲示してある地図で確認をしに行く。・・・何とか陸続きのようだ。そして,その後夜0時からa.m.1:30頃までアンバーサラーラウンジというステージに置いてあったピアノを一人弾く。ステージは明るかった。でも,誰もいない。チャンス・・・と思った。興に入り,即興もかなりいい感じだった。録音していなかったのが残念。でも,まあそんなものかも知れない。
1:30からシャワーを浴び洗濯をした。2:30頃から日記を付けた。眠くてすぐに寝ようと思ったが,もしやオーロラが・・・と思い外に出てみたが,曇っていてダメだった。それでも,外は薄暗いだけでまわりの風景はよく見えた。