《第６日目》１月３１日（火）

　結局，夕べは，はがきを書くのを断念した。・・・というのもボールペンがないので・・・。
　今朝は，無茶苦茶早起きをした。４：００。というのも今朝の日の出が４：３１とのことだから・・・。今回，初めて防寒着を着て，スカイデッキのヘリポートへ。すでにＡＲさんとＭＯさんは来ていた。ほぼ南の水平線から太陽が昇り始めた。波がとても穏やかなので，ビデオを回しっぱなしでも安心して見ていられる。写真もたくさん撮った。


南極の日の出（太陽は横にはうようにして，なかなか昇ってくれない）

　その後，ＡＲさんに黒と赤のボールペンを借りて部屋に戻り，はがきを１２枚書いた。（人選にかなり迷ったが・・・。）半分書き終えると，６：３０から再びスカイデッキへ。デセプション島内への入船である。


デセプション島（火山が沈下してできた）湾内にて　　　　　　同島湾内にてクジラを発見！

　氷山，クジラ，ペンギンの水面跳び，アザラシ・・・と，見るものすべてがとても新鮮だ。昨日までに比べ，かなり寒さも増してきているが，この感動はたまらない。天気も快晴。デセプション島の内側全てが見渡せるのは，めったにないことだそうだ。ラッキー！


デセプション島湾内にも巨大な流氷が　　　　　　　　　　　　　　　　　トウゾクカモメの群れ！


天候に恵まれ３６０°見渡せたデセプション島湾内

　８：００ごろから９：００ごろまで朝食を摂り，その後，残りのはがきを書き上げ，半日分の日記を書き上げた。今からパーサーズデスクへ行って，はがきに切手を貼り，投函をお願いすることにする。
　
　国際電話をかけてみたが，何回かけてもダメなのであきらめることにした。
　今朝は，起きるのが早かったし，少し寝ようかなと考えてたが，たまたま添乗員の方に「それは，もったいない。」と言われ，それもそうかと思って，外を見に行くとそこはもう「南極の世界！」。南極半島の雪を積んだ山々と大きな流氷。白と青の世界だ！！ここぞとばかり，ビデオとカメラを写しまくった。初めは，フィルムも持ってきすぎかなぁと思っていたが，昨日と今日の前半だけで，すでに８本目を撮っていることになる。


いよいよ白銀の世界が眼前に！　　　　　　　　　　　　　　これが南極大陸（半島）だ



南極だという実感がわいてきた。　　　　　　　　　　　　　流氷はまさに大自然の彫刻だ

　１２：３０頃から昼食を摂ったが，その後も流氷などを撮影していたが，少しは身体を休めていなければと，１４：００〜１５：３０頃まで部屋で本を読みながらゴロ寝。天候の状態が非常に良く，船もスムーズに進んだらしく，クーヴァビル島に予定より３０分早く到着した。
　１５：３０頃，ＡＲさんから船内電話で，ペンギンなどすばらしい風景が見られるという情報を教えてもらった。さすがに本当だった。太陽の光が，銀白の風景に反射され，ますますきれいだ。・・・といことで，ここでも写真を撮りまくった。すごい陽気で，暑いほどだった。たぶん，徳島より暑いかも・・・。




　　　　　　　　　　　　　　　　船の上よりクーヴァビル島周辺を撮影

　１６：３０頃には再び船室に戻り，ゾディアック乗船の準備にかかった。救命胴衣を着るので，ナップサックが使えないのが困る。パルカの大きな２つのポケットで何とかしなければいけないが，けっこう荷物が多いので大変だ。


　　　　　　　　　　　　ゾディアックに乗ってのクーヴァビル島クルージング

　１７：３０からの乗船観光。水面は，ほとんど波一つ無い。そして，それ以上に意外だったのは，ゾディアックが揺れなくて，波しぶきも無いことだ。初めは，カメラやビデオが濡れてはマズイと，とても心配していたが，何のことはなかった。おまけにほとんど揺れないので，撮影していても手ブレがほとんどなかった。そして，日本人ばかりでしかも，同じＪＴＢルックのお馴染みのメンバーで緊張も無く，スペース的にもゆとりがありありだった。さっそくペンギンやトウゾクカモメがお出迎え。アザラシにも会えた。あまり近づくことができないのが残念だが，天候がいというのが何とも最高だ！インストラクラーの方もこんないい状態の日はめったにないと言っていた。


島はペンギンだらけ

　あっという間に１時間が過ぎ，船に戻らなくてはいけないが，何と流氷が邪魔になり，３〜４回もゾディアックを船に着ける作業をやりなおし周回をし，これだけでも１０分や１５分は延長されたのではないだろうか・・・。何もかも良すぎて笑いが止まらない。
　部屋に帰ると，気分のいいままビールを飲む。夕食はＡＲさんに誘われ，すぐに摂ることにした。その後，ちょっと休憩のつもりが，寝込んでしまった。やはり今朝も早かったせいか，疲れもたまっているのだろう。
　何か変な夢を見ていたようだったが，ふと目を覚ますと１０：００！先ほど，「今日は天気がいので夕日も美しいはず。」と聞いていたので，すぐにスカイデッキへ。日の入りは１０：２１で，何とか夕日はあったが，雲がかかっていたのでイマイチだった。そこでもＡＲさんが先に来ていたが，やはりこの人といると心が安まる気がする。


　　　　　　なかなか沈まない夕日　　　　　　　　　　　　　　　　夕日とは反対方向の景色

　１１：００過ぎにシャワーを浴びながら洗濯をした。そして今，今日の後半の日記を書き上げた。もう０：２０。日を跨いだ。でも，今からダメもとでオーロラを見に行こうと思う。